EmDash入門 完全ガイド|WordPressを知っている人が、ゼロからブログを公開するまで

EmDash入門 完全ガイドのアイキャッチ

EmDashでブログを作り、インターネットに公開するまでを5つのステップで解説。必要なもの・費用・つまずきやすい点まで、実際に作った記録をもとにまとめました。

EmDashとは? WordPressとの違い

EmDash(エムダッシュ)は、Cloudflareが作った無料のCMSです。CMSは、記事や画像を管理画面から更新できる仕組みのこと。WordPressと同じ仲間です。

大きな違いは3つあります。

WordPress

EmDash

動く場所

レンタルサーバー(PHP)

Cloudflare(世界中のサーバー)

見た目の作り方

テーマを選ぶ・管理画面で設定

コード(Astro)で作る。AIに頼める

更新の手間

本体・プラグインの更新が頻繁

プラグインの仕組みが新しく、更新の負担を減らす設計

コードで作るって、難しそう…。

リス
ひで

最初のひな形はコマンド1つでできます。このブログも、AI(Claude Code)に手伝ってもらいながら作りました。

必要なものと費用

  • パソコン:この記事はMacで確かめた手順です(Windowsは未検証)
  • Node.js 22.23.4以上:プログラムを動かす土台。ターミナルで node --version を実行して確認
  • Cloudflareのアカウント(無料):公開するときに使います
  • クレジットカードかPayPal:画像の置き場所(R2)を使うために登録が必要。無料の範囲なら請求されません

費用の目安(2026年10月時点):

項目

無料の範囲

表示の回数

1日10万回まで

画像の置き場所(R2)

10GBまで

データベース(D1)

1つ500MBまで

個人ブログなら、月0円で動かせる見込みです。止まると困るサイトは、月5ドル(約750円)の有料プランが安心です。

STEP1:ひな形を作る

ターミナルを開き、作業用のフォルダに移動します。

次のコマンドを実行します。

npm create emdash@latest my-blog -- --template cloudflare:blog

cloudflare:blog は「Cloudflareに公開する・ブログ用のひな形」という意味です。記事一覧・タグ・RSSなど、ブログに必要な部品が最初からそろっています。

最後に「Done! Your EmDash project is ready」と出れば完成です。

STEP2:手元で動かして、初回設定をする

作ったフォルダに移動して、起動します。

cd my-blog
npm run dev

ブラウザで http://localhost:4321/ を開くと、ブログが表示されます。

まだ記事がない、できたてのブログ

http://localhost:4321/_emdash/admin/ を開くと、初回設定の画面になります。サイトタイトルとキャッチフレーズを入れて、始め方を選びます。

初回設定でサイト名とキャッチフレーズを入れる画面
  • Sample content:英語のサンプル記事入りで始める(練習向き)
  • Empty site:空っぽで始める(本番向き)

メールアドレスと名前を入れます。名前は記事の書き手として公開されるので、本名を出したくなければニックネームに。

初回設定でメールアドレスと名前を入れる画面

パスキー(指紋や顔認証でのログイン)を登録すると、管理画面が開きます。

管理画面のダッシュボード

STEP3:記事を書いて公開する

管理画面の「+ Post」を押し、タイトルと本文を入れて「保存」します。

管理画面で記事のタイトルと本文を書く画面

「Publish now」を押すと確認が出るので、もう一度「Publish now」。これでサイトに出ます。

公開してよいかの確認が出た画面

記事のURLが日本語になってる…?

リス
ひで

タイトルがそのままURL(識別名・スラッグ)になります。右側の「識別名」を first-post のような英語に直しておくと、共有したときに文字化けしません。

STEP4:見た目を整える

色や文字の大きさは src/styles/theme.css に書くだけで変えられます。元の設定(tokens.css)より優先される決まりなので、元のファイルを触る必要はありません。

:root {
  --color-brand: #2c6a4d;
}

このブログでやったこと(詳しくは別の記事で):

  • 日本語の文字と行間に合わせる
  • 日付を日本時間・「2026.10.24」形式にする
  • 英語の表示を日本語にする

STEP5:Cloudflareに公開する

Cloudflareにログインします。

npx wrangler login

Cloudflareの管理画面で R2を有効にします。左のメニュー「ストレージとデータベース」→「R2 オブジェクトストレージ」を開き、「R2 サブスクリプションをアカウントに追加する」を押します。

毎月の無料枠:保存10GB・操作の回数にも無料枠がある

支払い方法を登録し、規約に同意して「R2 を有効化」を押します。本日の支払額は $0 です。

支払い方法の欄は隠しています

組み立てて公開します。

npm run build
npx wrangler deploy

表示されたURL(https://〜.workers.dev)を開き、すぐに初回設定を済ませます。

つまずきやすい点

こんなとき

原因と直し方

公開時に「R2 bucket not found」

R2がまだ有効になっていない → STEP5の②

管理画面で「Database migrations are required」

データベースの準備が途中で止まっている → emdash migrate で確認・適用

組み立て時にフォントの取得エラー

通信が途中で切れただけ → 同じコマンドをもう一度

もっと詳しい原因と直し方は、Q&A集にまとめています。

次に読むなら

まとめ

EmDashのブログは、5つのステップで作れます。手元で動かすところまでは、コマンド数回で済みます。つまずきやすいのは公開のところなので、R2の有効化と、公開直後の初回設定だけは忘れずに。

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